風に想いをのせて・・・

風に舞う花のように~第2章~

(´・ω・`)ノチャオ♪
かなり間があいたと思うが久しぶりの更新ですよ。
はたして気づく人はいるのだろうか・・・?



[7]

チュンチュンチュン。
小鳥の囀りが聞こえる。
朝を知らせるかの様に小鳥の囀りは静かな森に響き渡る。
「・・・・・ん・・・」
その音によって目を覚ましたイルトはゆっくりと目蓋を開いた。
「・・ぅ・・・・」
朝日の眩しさに一瞬目が暗む。
「朝か・・・」
徐々に眩しさに慣れてきた目で辺りを見回す。
とても気持ちのいい朝だった。
「ん~今日は良い天気だ~、久しぶりに清々しい朝を迎えた気がする」
そう言ってイルトは気持ちよさそうに軽く伸びをした。
ふに。
「ん?」
軽く伸びをしようと横に伸ばしたイルトの手が何か柔らかいものに当たった。
「今何か柔らかいものに当たっ・・・」
不思議に思い自分の手に当たったものを見ようと目を向けた瞬間イルトは凍りついた。
「なっ・・・ぇ・・・ぁ・・・・」
目を向けた先・・そこにはイルトの直ぐ横で寄り添うように寝ているナイルがいた。
ついさっきまで感じていた清々しい朝が音を立てて崩れた。
「ぇ・・ぁ・・ナイ・・ぇ?どうして一緒・・隣・・そんな・・ぇぇ!?」
寝起きで思考がまだ定まらないイルトは更に頭が混乱していた。
「落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け」
自分で自分に言い聞かせるようにそういって何とか状況の理解をしようとイルトは懸命だった。
そして数分を要したが次第に落ち着きを取り戻したイルトは改めて今の状況を見つめなおした。
そして自分の手がまだ柔らかい何かに当たっていることに改めて気づく。
「ってわぁ!?」
イルトは慌てて自分の手を引っ込めた。
イルトの手が触れていたもの・・・それはナイルの胸だった。
一気に赤面する。
「あわわわ・・・」
「ふぁ~・・ん~・なぁに・・・イルトうるさい・・もう少し静かに寝かせて・・」
「あ・・・ごめん」
「・・・・・すぅ~・・すぅ~・・」
そしてまた寝息をたてて眠りだすナイル。
「・・・ってちっがーーーーう!!!!」
我に返ったイルトはナイルをゆすって起そうとする。
「ナイル起きろ!」
ゆさゆさゆさ。
「うぅぅぅ・・揺れてる~・・揺れてるお~」
「お~ってなんだお~って!ほら早く起きろ!」
ゆさゆさゆさ。
「ううぅぅ・・・なぁに~?人が気持ちよく寝てるのに・・・」
「いいから起きてくれナイル」
「ん~~・・・」
ナイルは眠たい目を擦りながらようやく目を覚ました。
「イルト・・・おはよう」
「ああ、おはよう」
「・・・・・」
「・・・・・」
「で、ナイルはここで何してるんだ?」
「・・・・寝てた」
「それは知ってる・・・」
「?」
「えっと、どうしてここで寝てたのかを俺は聞いているんだ」
「ここ?」
そう言ってナイルが辺りを見回した。
そして何かを思い出したようだ。
「ああ~」
「いや一人で納得しても俺にはわからないから」
「あのね」
「うん」
「昨日イルトにポリンが懐いたよね?」
「そうみたいだな」
「そのポリンがすっごくかわいかったんだ」
「ナイルを見てればわかる」
「それでね、そのポリンと一緒に寝ようとしたんだがどうしてもイルトの側に行こうとするんだ」
「・・・・それで?」
「でも私はどうしてもポリンと一緒に寝たかったんだ」
「・・・・・で?」
「そこでどうすればポリンと一緒に寝れるかを考えたんだ」
「・・・・」
「その間にもポリンはイルトの側に行こうとするんだ」
「・・・・・」
「だったら私もイルトと一緒に寝ればポリンと一緒に寝れる、そう思ったんだ」
「・・・・・・」
「つまりそう言うこと」
確かによく見るとポリンがイルトの横で気持ちよさそうに眠っていた。
「・・・・・・・」
「どうしたのイルト?さっきから黙ってるけど私変なこと言った?」
「・・・・・・はぁ・・」
イルトは深いため息をついた。
「・・・・あのなナイル」
「?」
「ナイルだって女性なんだから安易に男と一緒に寝ちゃいけません!それでもし襲われでもしたらどうするんだ?」
「イルト・・襲うの?」
「俺は襲いません!!」
「だったらいいじゃん」
「よくない!」
「じゃあ誰とだったら一緒に寝てもいいの?」
「いや・・・そんな風に聞かれると俺も困るんだが・・・と・とにかく、あまり気軽に男と一緒に寝ちゃだめだ」
「ぇー」
「ぇーじゃない!」
「ぶーー」
「ぶーーでもない!」
「ヴィヒャー」
「いや・・それは意味わからん・・」
「でもイルトは襲わないんだよね?」
「襲いません!」
「じゃあ別にいいじゃん、一緒に寝るくらい。
私はイルトと一緒に寝ても全然気にしないよ?」
「俺が気にするの!って言うか少しはナイルも気にしてくれ・・・」
「・・・・もうイルトのわがまま」
「どっちがだよ・・とにかくダメなものはダメ。
わかった?」
「・・・・・・別にイルトになら襲われてもいいのに・・・・」
「ん?何か言った?よく聞こえなかったんだけど」
「わかったって言ったの!」
「はい・・・(何で怒ってるんだ?女ってよくわからない・・・)」
「・・・・・ホントに鈍いんだから」
「え?トニーが何だって?」
「うるさい!少し黙ってて!!」
「はい・・・(うわ・・余計怒ってるし・・ホントによくわからん・・)」
訳がわからず少しだけ落ち込んだイルトだった。
「そういえば俺はこれからスノシロの溜まり場に行くけどナイルはどうする?」
「ん~どうしようかな、特に何も考えていなかったから」
「それなら一緒に行くか?」
「そうだね、そうしようかな」
「うっし、なら一緒に行くか」
「うん!」
ナイルは嬉しそうにそう頷いた。
「おっと、そういえばまだシルを起してなかった、お~いシルそろそろ行くぞ~起きろ~」
そう言ってイルトは気持ちよさそうに寝ていたシルを起した。
「くぇ~~」
「出発の準備するからその間に眠気覚ましとけよ」
イルトはシルにそう言うと出発の準備にとりかかかった。
簡単に荷物をまとめるとシルに積み、剣を腰に携え埃を掃ってからマントを肩に掛けた。
そしていつものように地面に花を一輪添えた。
「さてと、ナイルも出発の準備は大丈夫か?」
「いつでも大丈夫だよ」
そう言ったナイルの腕の中にはしっかりとポリンが抱かれていた。
「そのようだな」
そう言うとイルトはシルに跨り、そのイルトの前にナイルが座った。
「落ちないようにしっかり摑まってるんだよ」
「うん」
「よし、それじゃあ行くぞ」
「うん♪」
そしてイルトはその手に握られた手綱を引き、ゲフェンを目指しシルを走らせた。
少し冷たく、でもどこか心地良い朝の風を肌に感じながら・・・・・。
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by iruto | 2008-04-05 19:18 | 風に舞う花のように
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