風に想いをのせて・・・

風に舞う花のように~第2章~

(´・ω・`)ノチャオ♪

思いっきり更新遅れました・・。
忙しくて更新する暇なかったorz
パート12は物凄く長い話になるので途中で区切りながら更新しますよー。



[12]

「・・・・」
さゆきち達との合流を目指し走り続けていたマキシミリアン達だったが、先ほどからずっとイルトは黙ったままだった。
「どうしたイルト?さっきからずっと黙ったままだが」
「いや、少し考え事をね」
「考え事?」
「ああ」
途中何回か不死者と遭遇し戦闘に入ったがそれからだろうか、イルトはずっと何かを考えていた。
「どんな事だ?」
「・・・・・・・」
イルトは少し迷ったが、やがてゆっくりと疑問を口にした。
「なぁ、マキはどうして騎士をやってるんだ?」
「どうしたんだいきなり」
「ちょっとな」
「そうだな・・・・」
マキシミリアンは少し考えこう答えた。
「大切な何かを守るため、だろうな」
「そうか・・・」
大切な何かを守るため・・・・その言葉がイルトの心に重くのしかかった。
「どうした?」
「いや・・・何でもない・・」
そう言ってまたイルトは沈黙を続けた。
「そうか」
マキシミリアンも何かを察したのかそう一言だけ言うと、それ以上深く聞こうとはしなかった。
それから暫くの間走り続けながらもイルトはずっと何かを考えていた。
やがて合流地点である東門からやや南西に位置する骨董品屋前へと到着したマキシミリアン達であったが、そこには待っているはずのさゆきち達は居なかった。
「なぁマキ、確かここが合流地点だったよな?」
もとのぶがマキシミリアンにそう聞いた。
「ああ、そのはずなんだが・・・」
その時不意に嫌な予感がマキシミリアンの頭を過った。
「殿!さゆ達はどっちに方角に向かったか覚えてるか!?」
「んぁ?そうだな~確か南門まで連れて行くって言ってたからあっちじゃないのか?」
そう言ってもとのぶは南門がある方角、南南西を指差した。
「ちくしょう!急げ轟天!!!」
マキシミリアンは南東に向けペコペコを一気に走らせた。
「おいマキどこにいく!!?それにそっちは南門じゃないだろ!・・・くそっ!皆マキを追うぞ!!!」
もとのぶはそう言うとマキシミリアンの後を追いかけた。
そして他の皆もそれに続いた。
「普通に考えて俺達が先に着くことはありえないんだ、さゆ達に何かが起こらない限りは!!」
マキシミリアンは右手に槍を構え、その右手に力を込めた。
ペコペコを全速力で走らせ目指した先、そこはプロンテラ南東にある大きな広場、通称臨港広場。
そこには大量の不死者と戦うさゆきち達の姿があった。
「それ以上やらせてたまるかぁぁぁ!!!!!」
マキシミリアンは突撃と共に敵へ全力でブランディッシュスピアを叩き込んだ。
槍から発生した衝撃波が次々と不死者を薙ぎ払う。
「大丈夫かさゆ!!?」
「こんのぉ馬鹿亭主が!来るのが遅いんだよ!!!」
「くぁ!?第一声がそれかよ!?」
「あったりまぇだろ!!」
「そりゃきつい一言っすねぇ・・」
「でも・・・必ず来てくれるって信じてた・・・」
「・・・・まぁな」
そう言って見詰め合う二人・・・・
「ちょっとそこ!いちゃつくのは戦闘が終わってからにしなさい!!」
不死者と戦う音夢がすかさず現実へと引き戻した。
「っとそうだったな、俺が先頭に出るからさゆは下がって支援を、音夢は後方を頼む!」
「了解!」
「オッケー」
「行くぜ!」
マキシミリアンが先頭へと飛び出し、それと共に音夢が後ろへ下がった。
さゆきちはすかさずマキシミリアンにアスペルシオをかける。
「ブランディッシュスピア!!!」
ズザァァァァーー!!
衝撃波が聖なる力により更に威力が高まり次々と不死者を薙ぎ払う。
「はぁぁ!!」
その後に続きヴァレンスが弱った不死者を銀矢で打ち抜いていく。
絶妙のコンビネーションである。
しかし大量の不死者が怯むことなく次から次へと迫り来る。
「くそ・・多すぎるんだよ!!」
ズザァァァーー!!
そう言いながらもマキシミリアンは攻撃の手を休めることなくブランディッシュスピアを叩き込む。
だが痛みの無い不死者は手足を吹き飛ばされてもなお怯むことなく迫り続けた。
「ヒール!!くぅ・・・はぁはぁ・・・」
ドサ・・
その時七星がその場に倒れこんだ
「七!?」
さゆきちが慌てて七星へと駆け寄った。
「しっかりして!!」
さゆきちは七星を抱きかかえた。
「はぁはぁ・・・だい・・じょうぶ・・」
そう言いながらも七星は辛そうだった。
「どうしてこんな無理を・・」
「だってさっき言ったじゃない・・最後まで・・・頑張るって・・はぁ・・はぁ・・・」
「そうだけど・・でもこんなになるまで・・・」
「さゆ!よけろ!!」
「え?」
後ろを見るとそこにはカーリッツバーグが剣を構えていた。
「!(まずい・・でも今かわしたら七が・・・)」
「セーフティーウォール!!」
その言葉と共にさゆきちと七星をピンク色の光が包み込む。
「ソニックブロウ!!」
ズザザザザザザザ!!
「・・グ・・ガ・・」
高速で切り刻まれたカーリッツバーグはその場に崩れ落ちた。
「ふぃ~やっと追いついた」
そう言ってもとのぶは額の汗を拭った。
「のぶ兄運動不足だよ、普通そんなに汗かかないよ」
「ちょ・・タラ俺はあくまでプリーストだから体力が無いだけであって・・・」
「タラ、それは体力以前の問題で年齢と言う大きな壁があるんだよ」
「こらイルト!俺はそんなに歳とってないぞゴルァ!!」
年齢と言う言葉にもとのぶは敏感だった。
「ありがとう、助かった。
それにイルトも無事だったんだね、よかった。
でも七が・・・」
そう言ってさゆきちは表情を暗くした。
イルト達はその言葉で状況緊迫さを把握した。
「私の事はいいから・・・それより・・・戦闘を・・・」
七星が辛そうな表情を必死にこらえさゆきちにそう言った。
「でも・・・」
「さゆの分の支援は俺がやる、だからさゆは七の側にいてやれ」
迷っているさゆきちにもとのぶがそう言った。
「えっ・・」
「勘違いするな、集中力を欠いた状態で支援されてもこっちが困るだけだ」
そう言ってもとのぶは後ろを向いた。
「・・・・ありがとう殿・・」
「ちっ・・」
もとのぶは気恥ずかしく軽く頭を掻いた。
「タラはマキと一緒に先頭で敵を食い止めてくれ、俺がマキとタラ、そして音夢の支援をする。イルト、お前は後ろでその子を守ってやれ」
イルトへのその言葉は、事実上での戦力外告知であった。
「だが!・・・・・」
その言葉に反論しかけたイルトだったが、それ以上の言葉を言う資格が自分には無いことくらいわかってる事だった。
「いや・・・何でもない」
「・・それじゃタラ、行くぞ」
「うん」
そう言ってもとのぶとタラックは不死者との戦闘に入っていた。
「クッ・・・」
イルトは拳を強く握り締めた。
何も出来ずただ皆が戦っているのを見ているだけの自分が惨めだった。
そしてだた守られるだけの足手まといな自分が許せなかった。
「イルト・・・・」
ギュッ・・・
そんなイルトの手をナイルが握ってきた。
「ナイル・・・大丈夫だ、必ず俺が君を守るから」
「うん・・・」
「必ず守ってみせるから・・・」
守る・・その言葉がイルトの心に重くのしかかった。
強く願えば願うほど・・・イルトを追い詰め、苦しめていった。
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by iruto | 2008-10-07 07:57 | 風に舞う花のように
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